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消えない過去

カフェにて

(落ち着いた雰囲気の中、奥の席で時任と龍野は座っていた)

時任「それで…結局その日は試合も無く帰ったよ。」

龍野「なるほど…運動部もまともに無い学校だったと」

時任「あれからその学校調べてみたら、確かにその歴史も何もなかった。冷やかし…だったのかな」

龍野「それなら疑問が一つありますね」

時任「ん?」

龍野「何故その学校に運動部も無く歴史も無いなら立派なサッカーグラウンドがあったのでしょうか?」

時任「あ……!サッカー部無いなら、そんなグラウンドを作る意味が無い…」

龍野「新たに就任したばかりの校長が大のサッカー好きで趣味で作った…は苦しい理由になりますしね、それなら部の一つが出来ていてもいい」

時任「……なんだろうね、ただの冷やかしとさっきまで考えていたけどまるで歴史が、過去が消えたかのような………あ、いい?」

龍野「……どうぞ、喫煙席ですから」

時任「悪いね。」(使い慣れてそうなジッポを取り出し煙草に火を点ける)

龍野「何時から吸うようになったんですか…」

時任「プロの道が閉ざされたあの日以来、だね。」

龍野「ああ……本当に、あの頃は心配でした。」

時任「絶望しかない日々で、慰めになるかと思って…まあ気休め程度に。」

龍野「………」

時任「歴史や過去が消える、ね……それなら僕のあの過去も……」

龍野「時任、それは…」

時任「…分かってるよ、忘れたくても忘れられない、消したくても消えない過去だ…」

(煙草を咥えたままその目はどこか遠くを見つめていた)
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